パッションフルーツどんなフルーツなのか、どうやって育てられているのか知らない人も多いはず。
あまり知られていないパッションフルーツのあれこれについてご紹介します。
パッションフルーツはブラジル南部及びパラグアイが原産地。17世紀初期スペイン人によって発見され、日本へは明治中期に導入されました。名前の由来は「パッション=情熱」フルーツ....ではありません。パッションフルーツのパッションとは「キリストの受難」のことで、花の形がイエスキリストが十字架にかけられた姿に似ていることからその名前が付けられました。
日本では花が十字架ではなく「時計」に見えたので、「トケイソウ(クダモノトケイソウ)」と呼ばれています。
果実は丸い球形をしていて、さわやかで濃厚な香りが特徴です。半分に切ると、種を包んだゼリー状の果実と果汁が入っています。
パッションフルーツの花
パッションフルーツの実
収穫は1年に2回あり、春・夏に行われます。
春は1回目の収穫時期。同時に夏の収穫分の花が咲きます。
パッションフルーツは収穫した後、画像のように太陽の光を当てて赤色の発色を良くします。
2回目の収穫が終了した後は、ハウスの片づけや苗作り、植え付けをします。
パッションフルーツが成長していくのを待っている状態。木の体作りの最中です。夏の気温が高すぎると成長が遅くなります。
木も充実し始め、次シーズンの1回目の花が本格的に咲き始める頃。花粉付けを行うと、次第に実が成りだします。
1、7~8月に植えた苗が成長し約4か月後には約3m以上の高さになります
2、小さな花芽から、また5mm程度の花芽が出来てきます
3、それから約20日後につぼみが出来ます
4、開花前のつぼみは大人の親指くらいの大きさになります
5、数日後経つと花が咲きます
6、花が咲くのは大体AM11時~PM5時くらいまでの間。開花している間に花粉付けの作業を行います
7、花が咲いた翌日は花が閉じます
8、花粉付けが成功すると、約3~5日後くらいにパッションフルーツの赤ちゃんが出来てきます
9、約1か月かけて大きくなって(肥大化して)いきます
この時期に傷つかないように袋掛けをします
10、袋掛けの状態。
11、さらに1か月かけて果実が色づいていきます
開花から約80~90日かけて成熟していきます